リハビリ入れ歯とは?
4人の体験者のリアルな声

最初にリハビリ入れ歯で噛むための筋肉をしっかりと整え、口周りとアゴの動きを良好な状態にします。
しっかり口づくりをしてから最終入れ歯「ファイナルデンチャー」を作るので、しっかりフィットし、長く快適に使える入れ歯に仕上がります。
目次
- 「リハビリ入れ歯」とは?
- 実際の患者さんの感想まとめ
・1人目 A子さん
・2人目 B男さん
・3人目 C子さん
・4人間 D男さん - 歯科技工士プチインタビュー
- KGKデンチャー生みの親 近藤太プチインタビュー
1.「リハビリ入れ歯」とは?
KGKデンチャーへ導くための「特別な入れ歯」です。
長年合わない入れ歯を使ってきたお口は、口周りの筋肉が弱くなっていたり、アゴの左右の動きが違うなどの問題を抱えています。
その問題を解決する役割を担うのが「リハビリ入れ歯」です。
口づくりのための「リハビリ入れ歯」は、今までより少し硬い物や大きな物を毎日の食事に取り入れることで口周りの「筋肉のリハビリテーション」を目的とし、最終的な入れ歯(ファイナルデンチャー)が最大限の機能を発揮できる「口づくり」をします。
3カ月以上(個人差があります)「口づくり」をすると、噛む筋肉が変化しバランスが整ってきます。
変化した筋肉に合わせて最終入れ歯(ファイナルデンチャー)の型取りをすることで、長く快適に使えます。
これにより、食事を美味しく楽しめるようになるだけでなく、お顔の表情も豊かになり、より活動的な毎日を送れるようになります。
実際、リハビリ入れ歯を体験した4人の方のリアルの声、なるべくそのままお伝えします。
2. 実際の患者さんの感想まとめ
1人目 A子さん
リハビリ入れ歯を5か月使った後、インタビューしました。
口の中でキッチリはまっていたものが、だんだんゆるくなっていくんです。
最近は、ちょっと落ちる感じがあるんで。
徐々にゆるくなるので「あ、筋肉締まっているのかな」と自分で感じます。
前の入れ歯は、割と噛みやすい方でしか噛んでなかったのですが、リハビリ入れ歯を入れたら両方で噛めるようになったので、食事のストレスが減りました。
あと、教えてもらった上の歯に下唇を当てて、口角を上げる体操、毎日やっています。



素晴らしい!やはり、リハビリ入れ歯がないとダメだなと思いました??
やった方が、効果があります。
こんなに噛みやすくなるのかな、という感覚はあるので、やっぱり(リハビリ入れ歯は)必要なのかなと思います。


入れ歯を変えて、食べられるようになったものはありますか?
硬いもの、噛みにくいもの、繊維質のもの・・・レタスは引っ張ったりしても切れなかったけど、そういうものが切れやすくなりました。
ともかく食べやすいです。


リハビリ入れ歯を使っていた期間はどれくらいでした?
去年の12月11日に入れて、今日が5月21日だから5ヶ月くらいですかね。
緩く感じてきたのは終盤ですね。
割と急速に「あれ?」と外れる感覚になって、一気にゆるくなったんだなという感じで。
「なかなか変わらないなぁ、本当に効果あるのかなぁ」と思っちゃったりもして。(笑)
リハビリ入れ歯を使うだけでそんなに変わるのかな?と思ったんですけど、本当に急激に・・・。
最初「リハビリ入れ歯をしますか?」と聞かれたときに、金額も掛かるじゃないですか。
うーんと思ったけど、アゴがずれてるようなら(リハビリ入れ歯を)していただいたほうがいい。
噛み合わせがずれていると、身体のいろんなところもずれてくるって言うじゃないですか?
こんなに変わるんだったら、やっていただいたほうがいいですね。
金額的に大きいので、考える人が多いと思います。
でも、一度やっていただいたら、やるのが当たり前みたいになります。

2人目 B男さん(リハビリ入れ歯治療中)

色々食べられます?
食べられるよ。
今は普通に硬いものも軟らかいものも・・・かりんとうとかね、食べられる。
カチンと崩した後のすり潰すことがうまくいかなくて、今日は調整に来たんです。
リハビリ入れ歯の期間は「筋肉のバランスが変わるから調整が必要だ」と聞いていたので。
調整してもらうと、より噛めるようになるのが実感できるんです。



お刺身は入れ歯だと難しいと聞きますが、どうでしょうか?
自分で魚をさばくから、自分でも食べます。


すごいですね!食べたいものは?
今はだいたい食べられてますよ。
こちらでお世話になる前は、せんべいなど硬いものは歯が立たなかったけど、今の段階で食べられます。

3人目 C子さん(リハビリ入れ歯が終わりファイナル入れ歯の印象を取る前)

(リハビリ入れ歯を入れてから4か月、入れ歯が動く→ファイナル入れ歯へ)「リハビリ入れ歯」を入れて4か月だそうですが、最初はピタッとしていたけど、少し動くようになってくると聞いたのですが。
そう、そうなの。
最初出来上がった時は、動かないくらいべったりしていたけど、ちょっと動きますね。


いつから感じていますか?
最近ですね。


締まってきたんですね、頬の筋肉が。
そういうことなんですよね。
「どうしてこんなに動くようになっちゃったのかしら」と。


うまく行っている証拠ですね。いよいよ今日ファイナル入れ歯の型取りですよね!
3ヶ月くらいでそうなる(ゆるくなる)と聞いていたので。
もっと早くお伺い出来ればよかったなと思っています。
でもそういうのって、ご縁だから。

4人目 D男さん(リハビリ入れ歯治療中で3か月目)

先ほど先生とのお話の中で「タコの刺身も食べられる」ということでしたが。
食べられます。
もともとイカとタコは好きなものですからね。


入れ歯でタコの刺身が食べられるのは、入れ歯でお困りの患者さんにとって夢のような話だと思います・・・。
今、リハビリ入れ歯で治療中だそうですが、発音に全く違和感がありません。
別に困ったことはないですし、気になりませんね。
夜は(入れ歯を)外して寝ますけれどね。


リハビリ入れ歯を入れて、どれくらいですか?
2~3か月になると思います。


だいぶ慣れてきた感じですか?
ハイ、もうほとんど大丈夫です、困らないです。


自炊をされているそうですが、食べたいものを食べられていますか?
もちろん。
自分で作った食事は食べられますね。
1人暮らしですから、スーパーに行って材料を買って、煮たり焼いたりお刺身なんかを普通に食べます。
食べたいものは一通り食べました。

まだ仮(リハビリ入れ歯)だけどね。

3. 歯科技工士プチインタビュー
どうしてリハビリ入れ歯で治療している方は口々に「入れ歯が動くようになった」とお話しされるのでしょうか?
歯科技工士の小澤にプチインタビューしました!

患者さん達は「3か月したら急激に入れ歯がゆるくなった」とお話ししていましたが、どうですか?普通ですか?
そうです、だいたい3か月くらいでゆるくなる方が多いですね。
リハビリ入れ歯を入れて食事をする=筋トレのような感じなのですぐには効果が出ませんが、早い方は2か月くらいから効果が出ます。
患者さんには「効果が出るのに2~3か月掛かります」とお話ししています。


「大きく口を開けると落ちる」とも言っていました。
大きく開けると入れ歯に筋肉が当たるので、落ちます。
期間や費用面でリハビリをしないでKGKファイナル入れ歯のみを作る患者さんもいますが、噛めることで筋肉に変化(絞られる)が起こり、ゆるくなって裏打ちをしたり何とか使えるように修正するのですが、ご本人の変化が大きい場合、状況次第では修正にも限界があります。
また、患者さんによっては顎位(がくい:アゴの位置)も変わるので、裏打ちに加え人工歯を入れ替えることもあります。


患者さんは「1~2か月目は変化があまりなく、だまされたかな」と思ったとお話ししていました。(笑)3か月くらい待ってね、ということなんですね。
はい。
患者さんも食べたいものが出てきたそうで、気持ちの変化も嬉しいですね。
不安なことや分からないこと、要望もどんどん先生や私たち技工士にお話しください。

4. KGKデンチャー生みの親 近藤太プチインタビュー
技工士に続き、KGKデンチャー生みの親 近藤義歯研究所の近藤太からも話を聞きました。

「入れ歯の痛みには、いい痛みと悪い痛みがある。リハビリが進んで筋肉が元気になった時に出る痛みは『いい痛み』。他の歯に負担を掛けるなどが『悪い痛み』。KGKデンチャーはリハビリ入れ歯があるだけでなく型の取り方も違うので何もかも違う。だから結果も当然違う。」と歯科医院の先生がお話ししていました。
いい痛み・・・それは成長痛と似ていますね。
リハビリは、成長痛が伴う、成長するために患者さんも成長するための努力を少しする必要がある、というイメージでしょうか。


ファイナル入れ歯(リハビリをした後に入れる最終の入れ歯)が入っても噛み方を忘れていて「おせんべいは食べられないわ・・・」と話していた患者さんもいるそうで。
古い入れ歯では、噛み合わせが狂っているから食べられない。
食べられる入れ歯を手にしたとしても、正しく噛む位置が分からない。
それを分かるようになるために「リハビリ入れ歯」が必要なんです。
歩行で例えるなら、足の筋肉が弱った場合・・・以前は正しい歩き方が出来たけど、筋力を失って正しい歩行することが頭でイメージ出来ても足が付いてこないという状態です。
同じように、食べるイメージも昔はおせんべいを食べていたけど、徐々に悪くなって噛めない自分になってしまった・・・今となっては食べ物を小さく切ったり、柔らかくしたり、硬いものを食べないという条件が「普通」になっている訳ですね。
歩行に例えるなら、寝たきりの状態になっている人が、社会に出てまっすぐ歩く=普通に戻すことがリハビリ入れ歯の役割です。
歩行でいえば普通に歩ける、食事でいえば普通に食べられる、そこまで持っていくための入れ歯が「リハビリ入れ歯」なんですね。
だから噛み合わせを忘れているのは、ある意味普通のことなんです。


噛み合わせを忘れている方の割合は?
総入れ歯においては、9割ですね。


え?!それだけ合っていない入れ歯を使い続けている人がいる、ってことですね。
だから歯医者に来ている。
人間食べなきゃ死んじゃうけど、何とか食べられているから「入れ歯はこんな物」と思いこんでいるだけ。


「これが普通だ」と思い込んでいるということですね?
「なんかおかしい」と思っている・・・「普通の人は食事が15分で終わるのが、私は30分掛かる」とか「常にガタガタしていて噛み合わせが悪い」と感じている。
でも、その状態が普通でないことに気付かない。
気付いていない患者さんは、まだまだたくさんいるんですよ。


「他の人より食事の時間が掛かる」というのは、1つの目安ですか?
そうです。
後は食品目の制限・・・例えば、昔は普通に硬いものを食べられたのに食べないようにしている、という生活習慣になっている。
食べたいものが食べられるように、全力でサポートします。
まずは、入れ歯相談会でお話し、聞かせてください。

いかがでしょうか?
リハビリ入れ歯のリアルな声、届きましたでしょうか?
「やっぱり良く分からないわ」
どうぞ、多くの歯科医院で開催されている入れ歯相談会でお会いして直接入れ歯アドバイザー/歯科技工士とお話ししましょう。
お会いできる日を楽しみにしております。
